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釜ヶ崎アーツセンターあかんかな構想

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釜ヶ崎は大阪市西成区北東の一部の地域を指すが地図にその名があるわけではない。「釜ヶ崎」とは、人生のなかで寄る辺がない、ひとりぼっちのような気持ちになったりする状況なのかもしれない。

そこに表現しあう場と機会があると、さまざまなおもしろいことが起こる。孤独を味方にしている人たちの弱さがちからとなる瞬間に立ち会い続け、「であいと表現の場」を釜ヶ崎の片隅で20年余りが経つ。

釜ヶ崎の変化は早く、亡くなる人も多く、労働者は減少、外国人は増えている。あいりん労働福祉センターは閉鎖され建て替えが決まっていた。センター跡地にアーツセンターを構想して数年が経過し、すっかり弱気になって「釜ヶ崎アーツセンターあかんかな構想」になっている。

このアーツセンターでは、関わる、つながる、働く、表す、呼びかける、応答する、循環する、といった、この世界で生きていく技術や工夫をアートと呼ぶ。大阪関西国際芸術祭では、釜ヶ崎のおじさんたちや旅人が表した絵や物、ことばなどを展示し、雑多な空間のなかで、コミュニケーションの場を生み出したいと考えている。

芸術祭に足を運んだ人たちとゆっくり対話の時間をつくったり、合作俳句や書の体験、釜ヶ崎芸術大学で育てているみみずコンポストのシマミミズ500匹を眺めてみるなど、思い思いに時間を過ごしてみたい。

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